今日はじめて知ったこと

思わず『はぁ?』となる雑学集、になるのではないかと期待している

松本山雅 - チームの名前が日本語なのが、かなり珍しいことを嘆く

地元信州のサッカーチーム、松本山雅FC
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まぁ、地元といっても特に応援しているでもなく、試合を見たこともないのだが、
よくよく他を見渡してみると、チーム名が日本語のスポーツチームってのは
意外にも相当珍しいということに気づいた。

いわゆるチーム名がなく、都市名や所属団体名だけのチームなら、
日本語名のチームはそこそこある。
Jリーグの「FC東京」「横浜FC」を筆頭に、今はなき「佐川急便SC」のようなチームだ。

プロ野球の「読売巨人軍」、のように日本語名称を持つチームもあるけれど、
あくまでそれは通称であって、正式なチーム名は読売ジャイアンツだ。*1

Jリーグの「ガンバ大阪」のように日本語の意味を駄洒落ぎみに絡めたチームもある。
ガンバ!オー!サッカー!ってな具合に。
ちなみに、「ガンバ(GAMBA)」は、イタリア語で「脚」とのこと。


一方、チーム名が漢字だけで構成されているチームは、探せばいくつかある。
バスケットボールリーグの「金沢武士団」、社会人野球の「佐賀魂」などだ。
ただしこれらは、読みが英語名で、それぞれ「カナザワサムライズ」「サガスピリッツ」だ。
「サムライズ」のどこが英語かって突っ込みも入りそうなもんだが、最後に「ズ」をつけているあたり、
日本語ではなく、外国から見た英語になった日本語、
ニンジャ・サムライ・スシ・ニンテンドーあたりを意識しているのは間違いない


比較的、純粋な日本語に近いのは、Jリーグの「サガン鳥栖」だろうか。
サガントス」とはイタリア1部リーグの「ユベントス」に似せた造語だ。
「佐賀」と「鳥栖」をもじっているので、まあ、日本語といえなくもないが、
意識的に日本語っほさを排除しようとしているのは明らか。
日本語でも外国語でもない、というのが正しいかもしれない。



なお、「山雅」の名の由来は、かつて松本駅近くにあった喫茶店の名だとか*2
そこの常連客である、元国体選抜選手を中心としたサッカーチームが前身ということだ。
実業団チーム*3が前身であるプロチームがほとんどを占める中、
まれに見るまじりっけのない、由緒正しき草サッカーチームということになる*4


それにしたって、日本のスポーツチームの名前に、日本語のものがほとんどないってことが
かなりいけないのではないかと思う今日この頃。

*1:1946年までは正式名称だったらしい。なお、チーム名ではなく社名は株式会社読売巨人軍

*2:現在ある喫茶店の山雅は、名前だけもらって復活させた別物。

*3:企業所属のスポーツ部

*4:事業団チームでもなければ、清水エスパルスのような地域選抜チームや、横浜FC東京ヴェルディのように「サッカーチームを作る目的」で出来たチームでもない。おそらく、選手達により自然発生的に生まれたチームでは唯一のJ1経験チームではないか。知らんけど。