「ひとしお」は「一入」と書くが、もはや粋じゃないので不正解とする
喜びもひとしおだ。
この「ひとしお」は、漢字で「一入」と書くらしい
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生【電子書籍】[ 入間 人間 ]
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- 価格: 637円
ライトノベルの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3」
(入間人間/アスキーメディアワークス)で知る。
元々ライトノベルなんて柄でもなかったけど、
最近ジャンル問わずむやみに手を出しているせいで、
こういうものも結構読むようになった。
思えば、某アニメ会社の社長一家と知己になったために*1
原作のラノベを手にしたところから始まっている気がする。
だけど、アニメに限らず、ドラマなど映像系のものは相変わらず全く見ないのが
我ながらヒネくれていてどうにもいけない。
それはそうと、ラノベのひとつの傾向として、こういう難しい読み方をする
漢字を意識的に多用しているように感じる。
PCで書いていると変換候補に出るからだなきっと。
「五月蠅い」とか、「所謂」とか。
文庫のちっちゃい字にルビ振るくらいなら、
読めないような漢字使うなよ、と言いたくなる。
話は「ひとしお」に戻るが、元々これは染め物用語で、
繊維を染料に晒す回数を、ひとしお、ふたしお、と数えたことによるものらしい。
染を重ねるほど、色がしっかりついてくることから転じて
ひとしお→より一層、というような意味になったとのこと。
染料液に「入れる」からひとしお、という言葉に「一入」という言葉を当てたらしい。
そう、つまりこの字は当て字。
本来の読みとは関係なしに、言葉と意味を一緒くたにして組み合わせた読み方だ。
うるさい、についても、旧暦の5月(現在の暦でいうと6月ごろ)のハエは活発に活動する*2
ことから、うるさいという言葉に「五月蠅」という漢字を当てた。*3
こういう当て字というのは、本来は不正解な漢字の振り方だが、
間違っているはずなのに、意味は合っている、
というある種矛盾した面白さを粋と捉えたからこそ面白いのであって
まかり間違って、それが正解になってしまったら、
粋でもなければ、面白みも薄れてしまうものだ。
漫画「北斗の拳」(原哲夫・武論尊)にて、「強敵」と書いて
「強敵」と無理やり読むのが面白いのは、
合ってないけど言い得て妙、のところがいいからなんだと
どうでもよい主張を行う今日この頃。
あー、久しぶりに北斗の拳読みたいなあ